- 害虫の脱皮を阻害するユニークな作用をもつ薬剤です。
- 残効性が長く、他の害虫防除剤に抵抗性のついた害虫にも有効です。
参考資料効果・薬害等の注意
●使用量に合わせ薬液を調製し、使いきる。
●本剤は幼虫の脱皮阻害により殺虫効果を発揮する薬剤であり、成虫飛来初期から飛来盛期の散布が適期
となるので時期を失せず散布する。
●りんご、なし、もものシンクイムシ類防除に使用する場合、多発時又はナシヒメシンクイが主体の時は
2000倍液で散布する。
●アザミウマ類防除に使用する場合、蛹・成虫に対しては殺虫効果がないので、発生初期の幼虫主体のと
きに散布する。
●しょうがのアワノメイガに使用する場合、若齢幼虫期になるべく早く、時期を失せず散布する。
●樹木の害虫に使用する場合、散布後死亡までに 7~10日以上を要するので、若齢幼虫期になるべく早く
時期を失せず散布する。
●本剤を大型散布機(ヘリコプターなど)で使用する場合は、各散布機種の散布基準に従って実施する。
●本剤を空中散布に使用する場合は更に次の注意を守る。
①散布中、薬液の漏れないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行う。
②蚕に対して長期間毒性があるので絶対に桑葉にかからないようにする。
③散布薬液の飛散によって自動車の塗装等に被害を生じるおそれがあるので散布区域内の諸物件に十分
注意する。
④水源池・河川等に本剤が飛散・流入しないように十分注意する。
⑤散布終了後は次の項目を守る。
1)使用後の空の容器は放置せず、安全な場所に廃棄する。
2)機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。
●蚕に対して強い影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにする。
●本剤の使用に当たっては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意する。とくに適用作物群に
属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を
十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
●本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意する。
眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受ける。
使用後は洗眼する。
●街路、公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない
者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう
注意を払う。
治療法…該当なし
魚毒性等…本剤は水産動物、特に甲殻類に影響を及ぼすので養殖池等周辺での使用には十分注意する。
使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は、河川
等に流さない。また、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
保 管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した所。